【のじゃ様ネムは眠りたい】
「取材があるというて近頃のサクラは儂の相手をせぬのじゃ…」
一人愚痴をこぼす見た目とは裏腹に口調の古風な少女がそこにいる。
彼女の名は《ネム》かつての伝説の空賊《ムラクモ空賊団》ゆかりの少女である。
「本当にサクラはおそいのぅ。ふわぁぁぁぁ眠いのじゃ…このような街中で眠るわけにはいかぬのじゃ…のじゃ…zZZ」
~かなりの時間経過~
「ここはどこじゃ?それにしてもこの気持ちの良い枕のような弾力は…サクラに負けぬ…ってお主は何者なのじゃ!?」
「へいへ~い。よく眠れたかー。」
「うむ。よく眠れたのじゃ…ではな~い!誰なのじゃ!ここはどこじゃ?」
「私はヘレンだよー。カナリア自警団迷子保護室だよー。とりあえず保護したから寝ようー。ぐぅー。」
「これ!お主?寝るでない!うにゅ…眠気が…サクラはどこに行ったのじゃ…ぐぅー。」
「すみませーん!あっ!ネムさん!寝てるのか…そっと運んであげよう…」
~時間経過~
「サクラ!儂を置いてけぼりにして何をしていたのじゃ!」
「アハハ…ネムさんの寝顔天使でしたよ🌸」
「恥ずかしいことを言うでない‼」
やはり寝るならサクラの枕(?)のほうが気持ちよく眠れるとしみじみと感じたネムなのであった。
(てぇてぇ)