【第四話 ドードー船長候補生】
ユーリアの危機を救ったマダム・ルゥルゥとロリリコさんは、ガドールヲタ去りました……
次はイヅルマに向かいます……
【第四話 ドードー船長候補生】
ガドールの去り際にもマダム・ルゥルゥとユーリア議員の痴話喧嘩は蝶々抜歯に繰り広げられました。
「マダム……ユーリア議員……お二人共おやめください!ガドールの街を破壊されるおつもりですか?」
この評議会議長の言葉にはユーリア議員が折れざるを得ませんでした……
「ルゥルゥ?あなたが困ったらまた、雇ってあげるわ!」
「出来れば、そんな機会が訪れないように、居るかどうかもわからない存在に祈るわ。」
「マダム……そろそろ行きましょう。」
~ガドールからイヅルマへ~
《ラハマの女豹塗装》のマダム・ルゥルゥが駆る【真紅の魔改造九七式戦闘機】と、ロリリコさんの駆る《練習機とは呼んではいけない》【赤とんぼ】が、イヅルマの空に向かって飛び続けています。
「マダム……8時の方向に飛翔体確認しました……」
「あら、あれはドードー鳥ね。なかなか良い速さでついて来るじゃない。」
「グワァ~《負けへんで~‼機械の鳥に負けへんで~‼》」
結局マダム・ルゥルゥ達にピタッとくっつきながら、謎のど根性ドードー鳥はイヅルマまで一緒に来てしまいました……!!
「あなたは、良いメンタルの持ち主だわ。【羽衣丸】が完成するまでは、今日からあなたは『ドードー船長候補生』よ。」
「グワァ~‼《よっしゃ~‼まかしとき‼》」
「マダム……そんなに軽いノリで良いのですか……?」
「あら?ドードー鳥が船長なんて話題性とロマンが好きな顧客様獲得にも好感度上昇にも貢献してくれるわ。それにドードー船長候補生は、本当に【羽衣丸】の船長にふさわしいと思ったのよ。」
ロリリコさんは、マダム・ルゥルゥのその言葉の真意がわかりませんでした……
ロリリコさんが後にリリコさんになった今でも本当の謎は解かれていないのです……
~閑話休題~
[イヅルマ]
マダム・ルゥルゥとロリリコさん……そしてドードー船長候補生達は、無事にイヅルマに到着しました。
「ぐすん……お父さん…お母さん…なんで私にはいないの?」
小さな女の子…ロリリコさんよりも更に幼い女の子が泣いています……
「あなた、お名前は?」
「私はシノ……」
「私はルゥルゥ。シノ、私達あなたに特別にしてあげられることが出来なくてごめんなさい。あなたにこのカチューシャ《髪飾り》をあげるわ。食べるものじゃなくてごめんね。」
「お姉ちゃん……ありがとう!!」
~このシノという幼女は成長して後にシラサギ自警団長となり、やがてカナリア自警団へと入団することになるのです~
そして漸く一行は、ふたたびジノリ技師長を訪ねることにしました……!!
(つづく)
Twitter投票の結果ドードー船長の登場に投票数かTOPでしたので、ストーリー展開に反映しました!!
幼女シノさんがさりげなく登場しました……!!
さて、マダム・ルゥルゥはジノリ技師長へどのような無茶振りをするのでしょうか?