第七話(《最終回》 家出令嬢エルとシノの連奏でエルのお母様と対決!)
シラサギの街はシノさんとちびアコちゃん達が色んな人達と仲良くなっていくうちに、益々発展を遂げて行きました。
【リッタ食材堂】とヘレンの【ジョージー牛乳】は本格的に提携をしました。
問題を起こした【エリヰト】のトリヘイも心を入れ替えて、姐さんと呼ばれる不思議な女の子のウキヲエを正しく広めるべく、真っ当な商売をするようになりました。
シラサギの街は更なる羽ばたきの片鱗を見せていました。
そんなある日のことでした。
午前9時13分に若い娘がキリッとした表情で笑顔を浮かべながら、疲労困憊で旅館【羽衣】を訪れました。
女将さんが、
女将さん「お待ちしておりました。エル様でございますね。こちらが【特別部屋】のルームキーでございます。わからないことがございましたら、こちらのシノとちびアコに申し付けください」
エル「ありがとう...ございます...シノさん、ちびアコちゃん...お部屋はどこ?」
エルさんは意外と天然ボケパワーを発揮することがあります。
それから、エルさんが落ち着いてくつろぎ始めたのが午前9時26分のことでした。
エル「ありがとう。シノさんとちびアコちゃん達。私はエル、実は家出中なんです‼️」
シノ「家出‼️」
ちびアコちゃん達「エルちゃん、おうちで嫌なことあった㌨~😭」
エル「お母様のやり方について行きたくなかったの...」
シノ「エル...」
ちびアコちゃん達「エルちゃん...」
それからほどなくして、エルのお母様がシラサギの街に到着したのです‼️
エルのお母様「シラサギの街の権利書は私が買い占めました。この街の権利書が欲しければ私とエルとエルが選んだ人間が勝負なさい‼️」
エル「お母様‼️やり方が無茶苦茶です‼️お母様は曲げてくださらないでしょうから、私とシノが連奏でお相手致します‼️」
シノ「決断はやっ!」
エルのお母様「いいでしょう。勝負は一ヶ月後。せいぜい励みなさい‼️」
エルのお母様は颯爽と帰って行きました。
成り行きで連奏パートナーになってしまったシノにエルは容赦ないスパルタレッスンを課しました。
エル自身がエルにスパルタレッスンを課したので説得力が違いました。
いつもは元気に応援するちびアコちゃん達も息を飲んで、最近開店したユーハング菓子店【マミ屋】のイチゴ大福を静かに食べて見守っていました。
そして、決戦の日が来ました。
エルのお母様は颯爽と演奏を終えて拍手喝采を浴びました。
次はエルとシノの連奏です。
この前まで素人だったシノでしたが、シノは努力の才能の持ち主です‼️
エルのスパルタレッスンはシノを僅か一ヶ月でかなりのレベルにしていました‼️
エルもシノに寄り添いながらハーモニーを紡いでいきます‼️
おお.........
演奏が終わると周りは静寂に包まれました。
パチパチパチパチパチパチ!
拍手を始めたのは、エルのお母様でした‼️
エルのお母様「エル、シノさん良くやりました。シラサギの街の権利書は約束に従いあげましょう。判定は私が決めると言ってなかったわね?おーほっほっ‼️」
エル「お母様らしいですわ!おーほっほっ‼️」
シノ「この母にしてこの娘ありね...」
こうして、エルのお母様もシラサギの街に出資してくれました‼️
シラサギの街は遂に【カナリアの街】へと名前を改めることになりました‼️
ちびアコちゃん達「おいしい㌨~♪イチゴ大福❤️だいすき💓♥️❤️㌨~♪【カナリアの街】だいすき💓♥️❤️㌨~♪」
みんな「あはは♪」
【カナリアの街】はこれから更なる羽ばたきを見せることでしょう。
シノ「発展するのはやっ!♪」
ちびアコちゃん達「はやっ!㌨~♪」
第二期(おしまい)
第三期へ(つづく)