八位
『織田信長』
本能寺で無念の死を遂げた、
戦国最大級の革命的問題児。
彼が存命ならば織田家臣団の分裂はなく、
粛清されるのは明智光秀だけだろう。
信長の最大のプロジェクト、
唐入りは秀吉には無理な話である。
が、信長は無理な話とは考えていないだろう。
実現していれば方面軍司令官級の重臣は、
領地召し上げ、唐入り先切り取り次第にされ、
勝てば良し、負けても織田家を脅かす危険性が高い家臣に、
遠征先で討死、病死などしてくれ、と考えていたかもしれない。
使い道が有りすぎて、邪魔者と感じる様になったらそうなる。
使い道が無さそうな連枝衆(一門衆)を要職に就けて、
国内を織田家独占にすることが、
信長の最終目的の最終章はここからが始まりだったかもしれない。
抱えきれない人材は討死させるか放逐させるなどの人員整理の皮を着た
冷酷非道なリストラを容赦なく断行したに違いない。
織田信長の天下統一がなされたうえで盤石な政権が出来た場合、
江戸は田舎のままで、江戸前寿司は誕生しなかったかもしれない。