列伝其の九『織田信長<オダノブナガ>』
(1582年)本能寺にて余が目を覚ますと何やら外が騒がしい。
「乱(森乱丸)何事であるか!」
昨夜は色々と楽しんだだけによく眠れていない。その上目覚めが悪い。
「惟任日向守<コレトウヒュウガノカミ>(明智光秀<アケチミツヒデ>)様謀反に御座います。」
「ほぅ。金柑頭が我が首を欲するか。あのたわけが!是非もなし。万が一にも助かりはせぬ。皆懸命に戦い好きに致せ。我が首断じて渡すでないぞ!」
余は弓で応戦し槍で応戦して手傷を負って自害の準備をはじめた。
計算しつくされた火のつけ方をさせた部屋の中で、【首が吹き飛ぶであろう多量の火薬を口に含みながら(ここは特にフィクションです!)】短刀を首筋にあてて勢い良く引いた。
『織田信長』討死