ガダルカナル島攻略作戦は、陸海軍共に周到な準備をして挑んだが、敵の物量は遥かに上でありすぎた。
ヤマモト「これがアメリカだよ。国力が違い過ぎなんだ。それでもやめられん。軍人は死んで死なしての職業だよ。非国民と思うかい?」
ササキ「長官のお考えはおよそ帝国臣民の感覚からかけ離れています。非国民とは臣民たる国民に銃口を向ける輩です。長官は違います」
ヤマモト「ササキ君ありがとう。それでは本題に移ろうか、このガダルカナル島のヘンダーソン飛行場に君の『大和』の主砲で叩いてもらいたい。できるかね?」
ササキ「ご命令とあらば必ずや」
ヤマモト「うむ、宜しく頼む。また、生きて再会したいものだな」
ササキ「長官、縁起でもないことを仰らないでください」
ヤマモト「ハハッ!それもそうだな」
戦艦『大和』
ササキ「これより、我が艦隊はガダルカナル島ヘンダーソン飛行場に砲撃を敢行する。総員合戦準備!」
アラズ参謀「総員合戦準備!」
米海軍戦艦『サウスダコタ』『ワシントン』と遭遇したササキ艦隊は、夜戦ではなく昼間の勝負を選択したのである。
『大和』艦橋
アラズ参謀「ササキ司令、砲撃準備整いました」
ササキ「よし、『大和』主砲放て!後続艦は後に続け!」
46センチ砲の威力は確かだった。
たった一撃の直撃弾により、『サウスダコタ』は轟沈した。
あわてたのか、『ワシントン』は戦域から離脱して行った。
ササキ「これより、ヘンダーソン飛行場を砲撃する!」
主砲三式弾により、ヘンダーソン飛行場は壊滅的打撃を受けた。
帝国海軍がガダルカナルに放つ意地であった。
しかし、奮戦むなしくガダルカナル島から転進を余儀なくされるのである。
つづく