【第九話 《最終回》マダム・ルゥルゥのオウニ商会立ち上げ】
【羽衣丸】の乗組員も集まり、いよいよ本格的にオウニ商会立ち上げの時が迫って来ました……
【第九話《最終回》マダム・ルゥルゥのオウニ商会立ち上げ】
~【羽衣丸整備班】~
「しっかり整備しやがれ‼怠けたらイナーシャケツにぶち込むぞ‼」
『ウス!!ヨロコンデ!!』
羽衣丸整備班長のナツオさんと整備班員の皆さんのやり取りがこだましています。
「上空、天候晴れ、視界良好。」
「羽衣丸飛行可能です。」
「副船長、ご判断をお願いします。」
副船長と呼ばれた《サネアツ》はいつの間にかマダム・ルゥルゥがスカウトしていたのでした……
理由はわかりませんでした……
~【羽衣丸ブリッジ】~
「フクセン!!羽衣丸飛行準備万端です!」
「ヨシ…羽衣丸発進せよ!」
「グワァ~《発進やで~‼》」
~【羽衣丸ジョニーズサルーン】~
「ミキによろしくお願いします……マダム…!!」
「えぇ、とりなしておくわ。ジョニー。」
「とりなすだけですけど…(ボソッ)」
マダム・ルゥルゥとジョニーといつの間にか大人の女性に戻っているリリコ《元ロリリコ》の三人がくつろいでいます。
「そう言えばリリコ?いつの間に元の姿に戻ったのかしら?」
「インノ地方で服用した年齢詐称薬の効果が切れました。」
「あら、そうなのね。」
「あら、そう。で済ます話に聞こえないですよ~‼」
リリコさんは年齢詐称薬をインノ地方で服用していたのですね……なんの為になのでしょうか?リリコさんの謎はますます深まるばかりですね……
~【羽衣丸ブリッジ】~
「フクセン。電信です。」
「えぇ!!ちょっと誰宛なのかな?勝手なことしていいのかな?」
「あなたは決断力が少し鈍いわね……」
「ルゥルゥ??」
「マリア、読んでちょうだい。」
〘ハツ ガドールヒョウギカイギインユーリア アテ オウニショウカイルゥルゥ ハゴロモマルショジョヒコウイチオウオメデトウ アッパラパーノクウゾクニセイゼイオトサレナイヨウニ〙
「相変わらずあの人の皮肉節が効いてるわね……」
「ユーリア議員らしいですね……」
「同感……」
「ところでルゥルゥ??こんな時に本当に空賊の襲来を受けたらどうするの?」
「こんな時の為に用心棒専門の飛行隊と契約したわ。」
「用心棒専門の飛行隊??どんな??」
「全員女性、全員腕利きの飛行隊という触れ込みよ。」
「それで……その飛行隊の名前は……??」
〘ウ~‼ウ~‼ウ~‼ウ~‼ウ~‼ウ~‼ウ~‼ウ~‼ウ~‼〙
「空賊接近中!!迎撃体制をお願いします!!」
「えぇ!!その例のナントカ飛行隊を発進させて!!」
~【羽衣丸戦闘機待機所】~
「ナントカ飛行隊とは遺憾である。」
「飛行機投げしてやる!」
「ナントカとハサミは使いようですわ。」
「私は後で美味しいパンケーキが食べたい!!」
「じゃあ私はこの後に美味しいお酒をいっぱい飲もうかしら?」
「みんな、軽口はその位にしておけ。それでは【コトブキ飛行隊】一機入魂‼」
『はい‼』
[完]
シリーズ【マダム・ルゥルゥのオウニ商会立ち上げ】これにて最終回にございます!
御愛読ありがとうございました!